「事変」と「戦争」の違いをわかりやすく解説

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 「事変」と「戦争」との違いをご存知でしょうか。日清や日露は「戦争」ですが、満洲は「事変」と呼ばれています。一体何が違うかご存知でしょうか。

 実は、一見似ていますが全く違うので、知らない方はぜひとも知っておいてください。

「事変」と「戦争」の違い

 まず、事変も戦争も国家同士が、軍事力を動員して争うという点において共通しています。

 では、どこに違いがあるのでしょうか。

 違いは、「宣戦布告の有無」です。宣戦布告のない武力衝突を「事変」、宣戦布告のある武力衝突を「戦争」と言います。事変は「紛争」などともいい、一般的に小規模な物が多いです。

 さて、宣戦布告の有無と聞いて、「たいした違いないじゃん」と思った人もいるかも知れません。しかし、宣戦布告の有無には重要な意味があるのです。

 宣戦布告の有無が重要な意味を持ってくるのは、国際法においてです。戦争、宣戦布告のある武力衝突には戦時国際法が適用されます。事変、宣戦布告のない武力衝突には適用されません。

 戦時国際法では、敵・味方・中立が明確にされます。中立国から戦争当時国(敵、味方のどちらか)への貿易が制限されるのです。

 事変と戦争を表にすると以下のようになります。

 事変戦争

宣戦布告

なじあり
軍事力の使用ありあり

第三国の軍事的支援

得られる得られない

「日中戦争」と「日華事変」の大きな違い

 現在の教科書で「日中戦争」と呼ばれている戦いは、実は宣戦布告のない「事変」でした。当時は、支那事変や日支事変と呼ばれていました。「支那」の用語が「差別的」として、現在では日課事変の用語が使われることもあります。

 日本も当時の中国も宣戦布告をしなかったわけです。なぜ、両国は宣戦布告をしなかったのでしょうか。

 両国ともアメリカやヨーロッパから軍事的支援を受けていたからです。お互い、戦争となると支援が受けられなくなるのをさけ、「事変」ということにしていたわけです。

まとめ

 最後に事変と戦争の違いをまとめます。

 宣戦布告のない軍事衝突、イコール「事変」。

 宣戦布告のある軍事衝突、イコール「戦争」。

 国際法上、戦争には戦時国際法が適用される。戦争の場合、戦時国際法により、中立国からの軍事的支援が受けられない。

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