アメリカ大統領選挙、「不正選挙」陰謀論の答え合わせを〜百田尚樹、カズヤ訴訟に思う

風にはためいている米国の国旗。政治
風にはためいているアメリカ合衆国の国旗、「星条旗」。
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はじめに

 保守界隈が騒がしい。私自身、前より言論、特に保守の劣化を憂慮していたが、あにはからんやアメリカ大統領選挙でこんなことになろうとは。ツイッターなどを見ていれば短足するしかない始末である。

 しかし、考えようによっては良い機会でもある。

米国大統領選挙、カズヤ氏と百田尚樹氏

 今回、「訴訟」にまで話が及んでいるのが、政治系ユーチューバーのカズヤ氏と、作家の百田尚樹氏である。

 カズヤ氏は、「大統領選挙に不正はあったかもしれない」としながらも「証拠がないのに、トランプ再選をいうのは問題」とする。

 経済評論家の上念司氏や、カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏、戦略学者の奥山真司氏も、基本的に同じスタンスである。

 一方、百田尚樹氏は「大規模不正があったのは明らか」とし、「トランプ再選を信じる」とする。ジャーナリストの有本香氏、ノンフィクション作家の門田隆将氏、国際政治学者の藤井厳喜氏も基本的に同じスタンスである。

 いわゆる「保守」では、後者が圧倒的に支持されている。しかし、一般的に「バイデン次期大統領」を疑う人間はいない。

リアリズムこそ保守

 今回、百田尚樹氏はじめ、多くの保守とされる人々が「陰謀論」に流れた。あえて、カギカッコを付けておくが、別になくてもいいだろう。

 保守とリアリズムは非常に親和性が高い。先に上げた門田隆将氏は、リアリストとドリーマーを対立概念とし「自分はリアリスト」と語っている。

 門田隆将氏は、『裁判官が日本を滅ぼす』(新潮社)以来『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の300日』(新潮社)、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』(PHP研究所)など多数の良書を出版している。私も愛読者だ。

 その門田隆将氏までもが今回の「大統領選挙、不正選挙」疑惑を拡散しているのである。

 パウエル弁護士が「出す」と言ったクラーケンも空振り、米国の多数の裁判で門前払いされている状況において、リアリストならばどう立ち回るべきか。答えは明らかだろう。

誰が大統領選挙で正しいか

 人間は完璧でない。だから間違えることもあるし、過ちを犯すこともある。問題は、間違えを訂正し、過ちを反省できるかである。

 今回、はしなくも異国の大統領選挙が大きな話題となり、多くの言論人のスタンスが明確となった。

 視聴者、読者は誰が正しかったかの答え合わせをすることができる。

 公開の場において、上記にあげた人々が、間違いを訂正してくれればよいがおそらくそんなことはないだろう。視聴者自身が「答え合わせ」をし、誰が正しかったかを判断する必要があるのだ。

朝日新聞、岩波書店の失敗に学べ

 大統領選挙における主張のみで、誰が正しいかの判断はできない。しかし、大きな傾向を掴み、今後の情報収集の参考とすることはできるだろう。

 ここ十年で保守層は確実に拡大した。中国・韓国が公然と批判できるようになり、日本の良さを語れるようになったのは歓迎すべきことだ。

 しかし、事実に基づかない主張を垂れ流しているようでは時期に零落する。

 それは、朝日新聞・岩波書店の凋落を見れば明らかだ。いまや岩波書店の『世界』なんて誰も読んでないし、『論座』は廃刊してしまった。朝日・岩波はさんざん事実に基づかない言説を垂れ流した挙げ句、国民に見捨てられたのである。

 保守がこの轍を踏んでは絶対にいけない。

参考資料

 小説家の百田尚樹氏は以下のようなツイートを繰り返している。

 カズヤ氏は以下の動画で訴訟までの経緯を説明している。

百田尚樹さん、有本香さんに訴えられることになりました…

 以下は奥山真司氏のリアリズムに基づいたアメリカの大統領選挙の解説。

日本からトランプを応援している皆さまへ…我々が「冷静になろう」という理由を徹底的にお話しします。|奥山真司の地政学「アメリカ通信」
続・日本からトランプを応援している皆さまへ…不正疑惑は拉致問題と同じ?いいえ、日本人にとっては全然違います。その理由、その他諸々分かりやすく説明しましょう。|奥山真司の地政学「アメリカ通信」
リアリストたれ!無意識に思い描く「トランプが主人公」のストーリーに注意せよ!|奥山真司の地政学「アメリカ通信」
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